リトアニア・ダイアリー #ヘーゼルナッツのかご @LT shop
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- 2014.03.25 Tuesday
Lithuania Diary vol.10 #Hazelnut Basket
とき:2014年3月27日(木) ― 4月15日(火)
15:00 ~ 20:00 / 12:00 ~ 19:00 (日) 水曜 定休
場所:LT Shop
渋谷区神宮前3-38-11 原宿ニューロイヤルマンション
Map ☞
☎03-3401-0302
☎03-3401-0302
かごやカトラリー、リネンや陶器など、リトアニアの暮らしに根ざした日用品をご紹介します。
3月の買付けの旅で出会った品々をいち早くご覧いただけます。農閑期明けの3月のカジューカ
ス祭では、リトアニア中のクラフトマンがひと冬つくり貯めた自慢の仕事をたくさん抱えて一
堂に揃います。街を上げてのこの民芸市は、嬉しい再会や新しい出会いの場でもあります。今
年もお馴染みの面々に日本土産を届けたり、はじめて見る素晴らしい編み方のかごをつくるお
じちゃんに出会うことができました。
今回のリトアニア・ダイアリー展では、兼ねてからご好評いただいておりますヨーナスさんが
つくるヘーゼルナッツのかごが勢揃いします。78歳になるヨーナスさんは、白髪が不思議と一
本もない小さなおじいさんです。ヨーナスさんが一日に一個ずつつくっているヘーゼルナッツ
のかご。ロウな素材感と丈夫なつくりで、ジャガイモなど山盛りいれてもしっかりしています。
ヨーナスさんはお父さんからかごづくりを教わったのだそうです。この形はヨーロッパ各地で
見られますが、リトアニアの農村でもお馴染みのもので、ヨーナスさんは他のかたちもつくっ
てみたものの、結局このかたちが一番しっくりくるのだそうです。母屋のヨーナスさんの仕事
部屋で黙々と作り続けます。ヘーゼルナッツの木はしなやかで曲げ易く丈夫で、かごづくりに
は最適。木が芽吹く前の秋から初春にかけて材料を集めるのだそうです。ヘーゼルナッツがよ
く採れるリトアニアらしい、身近な素材です。
日本語で「編む」は「かごを編む」「毛糸を編む」「三つ編み」などいくつかの動作をすべて
意味しますが、リトアニア語では”Pinti”という「かごを編む」の意の動詞があります。これは
「三つ編みを編む」動作も含むそうですが、いずれにしても動詞として「かごを編む」という
言葉が独立してあるということから、どれだけ生活の中で大切な仕事だったかということが伺
えます。古今東西かごのない生活はないといっていいくらい、暮らしの随所で役立つかご。
ぜひお気に入りのひとつを見つけにいらしてください。